大豆の育て方
大豆の育て方/大豆の作り方を紹介(大豆栽培)マメジンは農業を学びます。だから大豆を作ります。
ここでは、マメジンの大豆の育て方/枝豆の育て方(大豆栽培)を紹介します。
マメジンは1999年から金沢で大豆を育ててきた大豆コミュニティです。種まきから収穫、マメタタキ、そして味噌や豆腐づくりまで、シロウトが畑で体験しながら覚えてきたことをこのページにまとめました。家庭菜園やプランターで大豆・枝豆を育ててみたい方の参考になればうれしいです。
このページでわかること
- 大豆(枝豆)栽培の基本データと年間スケジュール
- 土づくり・種まき・定植・土寄せ・収穫までの手順とコツ
- ハトやカメムシなど、大豆づくりでよくある失敗と対策
- マメジンが1999年に実際に行った大豆栽培の1年(写真つき)
- 大豆栽培
- 2026年の活動は自宅の裏での「ひとりマメジン」です、大豆の品種は「湯あがり娘」という枝豆品種です
- 2024年の味噌づくりは中止となりました
- 大豆を枝豆として一部収穫、おいしくいただきました
- 大豆の定植を行いました。
- マメジン収穫祭は11月3日に開催しました。
- 大豆の苗は育成が不十分だったので今日予定していた大豆定植は来週に延期
大豆栽培
大豆の栽培(図解)
(枝豆=大豆ですから、大豆の育て方=枝豆の育て方です)

マメジンは、大豆を作り、枝豆でいただいたり、大豆を豆腐や味噌に加工したりしています。
枝豆は大豆です
※意外に枝豆が大豆と同じだということを知らなかったりしますね(^^;
大豆が完熟する前の青い実の状態で収穫し、ゆでて食べるのが枝豆(エダマメ)です。

だから「大豆の育て方」=「枝豆の育て方」なのです。
枝豆向きの品種と大豆向きの品種があります
植物としては同じ大豆ですが、品種にはそれぞれ得意分野があります。
- 枝豆向きの品種:若どりしたときの甘みや香りがよいように選ばれた品種です。生育期間が短めのものが多く、家庭菜園やプランターでも育てやすいのが特長です。マメジンでは新潟の「肴豆(さかなまめ)」や、2026年は「湯あがり娘」を育てました。
- 大豆(乾燥豆)向きの品種:完熟させて収穫し、味噌・豆腐・煮豆などに加工するための品種です。北陸ではエンレイなどが栽培されています。
「枝豆を食べたい」なら枝豆向き品種、「味噌や豆腐を作りたい」なら大豆向き品種を選ぶと失敗が少なくなります。もちろん大豆品種を枝豆で食べることも、枝豆品種を完熟まで育てることもできます。
大豆栽培の基本データ(早見表)
はじめて大豆を育てる方のために、栽培の目安をまとめました。品種や地域、その年の天候で変わりますので、あくまで目安としてご覧ください。
| 科・分類 | マメ科ダイズ属の一年草 |
|---|---|
| 栽培の難易度 | やさしい(ただし鳥害・虫害対策は必須) |
| 発芽適温 | 25~30℃前後。地温が低いと発芽が遅れ、腐りやすくなります |
| 土壌 | 水はけのよい畑。酸度はpH6.0~6.5程度が目安 |
| 肥料 | 控えめでOK。根粒菌が空気中の窒素を取り込むため、窒素肥料のやりすぎは禁物 |
| 株間・畝間 | 株間20~30cm、畝間60~90cm程度(マメジンの畑では90cm間隔で定植) |
| 連作 | 連作は避け、同じ場所では2~3年ほど間をあけるのが無難 |
| 主な作業 | 種まき → 定植 → 補植 → 土寄せ(2回以上) → 草むしり → 収穫 → 乾燥 → マメタタキ |
| 気をつけたいこと | 種まき直後のハト、夏~秋のカメムシ、開花期の水不足 |
大豆栽培の年間スケジュール(北陸・金沢の目安)
マメジンの畑(金沢市)での実際の作業をもとにした目安です。暖地ではやや早め、寒冷地ではやや遅めになります。
| 時期 | 作業 |
|---|---|
| 5月 | 畑の土づくり(石灰・堆肥を入れて耕す) |
| 6月上旬 | 種まき(苗床またはポット) |
| 6月中旬~下旬 | 定植・補植 |
| 7月 | 土寄せ(1回目・2回目)、草むしり、開花 |
| 8月 | 草むしり、水やり(乾燥時)、カメムシ対策 |
| 9月 | 枝豆として一部を収穫 |
| 10月下旬~11月 | 大豆の収穫(刈り取り)・乾燥・収穫祭 |
| 11月 | マメタタキ(脱穀)・選別・保存 |
| 翌年2月ごろ | 収穫した大豆で味噌づくり・豆腐づくり |
大豆の育て方の手順とコツ
ここからは、大豆づくりの流れを順番に説明します。後半の「大豆栽培の1年を写真で紹介」とあわせて読むと、作業のイメージがつかみやすくなります。
手順1 土づくり(種まきの2週間ほど前)
大豆は水はけのよい土を好み、湿気の多い畑では発芽不良や根腐れが起こりやすくなります。田んぼだった場所など水がたまりやすい畑では、畝を高めに作っておくと安心です。
酸性の土が苦手なので、種まきの2週間ほど前に苦土石灰をまいて耕し、1週間ほど前に堆肥を入れておきます。
大豆は根に「根粒菌(こんりゅうきん)」という菌が共生し、空気中の窒素を栄養に変えてくれます。そのため肥料は控えめがコツ。窒素肥料が多すぎると、葉や茎ばかりが茂って莢(さや)がつきにくくなる「つるボケ」の原因になります。
手順2 種まき
種まきには、苗床やポットで苗を育ててから畑に植える方法と、畑に直接まく方法(直まき)があります。マメジンでは苗床で発芽させてから定植しています。
- 深さ2~3cmほどにまき、軽く土をかぶせて手で押さえます。
- 直まきの場合は、1か所に2~3粒ずつまいて、育ちのよいものを残します。
- 発芽して双葉が出たころはハトなどの鳥に狙われやすい時期です。不織布や防鳥ネットをかけておくと被害を防げます。
マメジンでは種豆を前日から水に浸して吸水させています。ただし長時間浸しすぎると種皮が割れたり腐ったりすることがあるので、浸す時間は一晩程度までにしましょう。浸さずにまいて、まいた後にたっぷり水をやる方法もあります。
手順3 定植・補植
苗床で育てた苗は、最初の葉(初生葉)が開いたころ、種まきからおおむね2~3週間で畑に植えます。苗が小さすぎるとしっかり根付かず、大きくなりすぎると植え傷みしやすくなります。マメジンでも苗の育ちが足りずに定植を1週間延ばしたことがありました。
棒とひもで目印をつけて、まっすぐ等間隔に植えると後の作業が楽になります。植えたあとは、鳥に食べられたり枯れたりした場所に予備の苗を植え直す「補植」を行います。
手順4 土寄せと草むしり
土寄せは、株元にクワで土を寄せる作業です。土に埋まった茎から新しい根が出て株がしっかりし、倒れにくくなります。株元の雑草も抑えられます。
- 1回目:本葉が2~3枚のころ
- 2回目:本葉が5~6枚のころ(花が咲く前まで)
大豆は日当たりが大好きです。雑草が大豆より高くなると収量が大きく落ちるので、夏場の草むしりは欠かせません。
手順5 摘心(てきしん)※必要に応じて
本葉が5~6枚になったころ、茎の先端(頂芽)を摘み取る「摘心」をすることがあります。わき芽が伸びて枝数が増え、背が高くなりすぎるのを抑えて倒れにくくなります。品種や畑の状態によっては行わなくても大丈夫です。
手順6 開花期の水やり
大豆の花は真夏に咲きます。花が咲いてから莢がふくらむまでの時期は水を特に必要とします。この時期に雨が少なく土がカラカラに乾くと、花が落ちたり、莢の中の豆が大きくならなかったりします。日照りが続くときは、朝か夕方にたっぷり水をやりましょう。
手順7 病害虫・鳥害の対策
大豆づくりで気をつけたい主な相手は次のとおりです。
- ハトなどの鳥:種まき直後から双葉のころに豆や芽を食べられます。不織布・ネットで守ります。
- カメムシ類:莢の汁を吸い、豆が育たなかったり変形したりします。夏から秋にかけて注意が必要です。
- マメシンクイガ、シロイチモジマダラメイガなど:幼虫が莢の中の豆を食べます。
- アブラムシ:汁を吸うだけでなく、ウイルス病を広げることがあります。
防虫ネットをかける、こまめに見回って早めに取り除く、といった対策が基本です。農薬を使う場合は、大豆(枝豆)に使える登録があるかをラベルで必ず確認してください。
手順8 枝豆として収穫する
莢がふっくらとふくらみ、まだ緑色のうちに収穫すると枝豆になります。花が咲いてからおおむね1か月余りが目安ですが、品種や気温で変わるので、莢を押して豆の張り具合を確かめましょう。とり遅れると豆がかたくなり、風味が落ちます。
枝豆は収穫した時から味がどんどん落ちていきます。できれば朝のうちに収穫し、すぐにゆでるのがいちばんおいしい食べ方です。
手順9 大豆として収穫する
枝豆の時期を過ぎてそのまま置いておくと、やがて葉が黄色くなって落ち、莢が茶色く乾いてきます。莢を振るとカラカラと音がするようになったら収穫どきです。
晴れの日が続いたタイミングで、株ごと根元から刈り取るか引き抜きます。収穫が遅れると莢がはじけて豆が飛び散ったり、雨にあたって品質が落ちたりするので注意しましょう。
手順10 乾燥・マメタタキ(脱穀)・選別・保存
- 乾燥:刈り取った株を束ねて、雨のあたらない風通しのよい場所で1~2週間ほど干します。
- マメタタキ:ブルーシートの上で、乾いた株を棒で叩いたり打ちつけたりして莢から豆を取り出します。
- 選別:ふるいや手作業で、ゴミ・割れ豆・虫食い豆を取り除きます。種豆にする場合は、形がよく傷のないものを選びます。
- 保存:さらに数日干してしっかり乾かしてから、紙袋や布袋に入れて涼しく乾燥した場所で保存します。湿ったまま保存するとカビの原因になります。
収穫したばかりの大豆は無選別
大豆の花はぽちっと小さくかわいい
大豆栽培の1年を写真で紹介
マメジンの活動を写真で紹介
マメジンは農業を学びます。だから大豆を作ります。
ここでは、マメジンの活動あれこれを写真で紹介していきます。
(この写真集は、そのまま大豆の作り方になっています)
大豆のたねまき
●1999年6月4日(金)種蒔きをしました

大豆を前日から水に浸して、たっぷりと水を吸わせておきます。
その大豆に土をかけて苗床を作りました。2週間ほどするとちょうどよい具合に発芽します。
大豆の定植をする
●1999年6月13日(日)大豆を植えました

晴天に恵まれ、畑での初作業は順調でした。
苗床で発芽させた大豆の苗を畑に植えます。
この作業を定植(ていしょく)といいます。
大豆の補植
●1999年6月23日(水)大豆の補植

定植したばかりの大豆はすべてが順調に育つわけではありません。
ハトに食われた分やうまく育たなかったところを補植しました。
大豆の土寄せ
●1999年7月17日(土)大豆の土寄せ(1回目)

土寄せ作業をしました。
土寄せというのは成長した大豆の根っこのあたりにクワで土を寄せます。
土寄せをすることで、根が丈夫になることと雑草の抑制の効果がでます。
●1999年7月31日(土)大豆の土寄せ(2回目)

二度目の土寄せ作業をしました。
土寄せは1回でなく2回以上行うと大豆の生育がよくなります。
手間がかかる作業ですが、確実に成果につながります。
大豆の草むしり
●1999年8月21日(土)大豆畑の草むしり

大豆畑の草むしり作業をしました。地力のある畑は雑草の成長も早いです。
雑草が生え大豆より背が高くなると、大豆の収量は半減するといわれています。
大豆に太陽の光をたっぷりと浴びさせてあげることが大事です。
大豆を枝豆として収穫
●1999年9月14日(火)収穫&枝豆づくり

大豆を収穫し枝豆にしました。
畑で採れたての大豆(というか未完熟の大豆がエダマメです)を茹でてエダマメにしていただきます。
これがむちゃくちゃおいしいんです。
大豆の収穫
●1999年10月24日(日)大豆の収穫

大豆の刈り取りを行いました。
大豆は完熟すると葉が落ち枯れたようになります。
根っこごと刈り取って、集めて乾燥させます。
大豆で収穫祭
●1999年10月24日(日)収穫祭

忠村グループと合同で収穫祭を行いました。
収穫祭は五郎島金時農家のかわにさんの畑が会場でした。
大豆の豆タタキ
●1999年11月13日(土)大豆のマメタタキ

大豆のマメタタキを行い鞘からマメを取り出しました。
乾燥した大豆を叩きつけて大豆をとりだします。
この状態で大豆を袋に入れて保存します。
翌年の大豆の種豆にもなります。
大豆の1年、ありがとうございます。
大豆栽培でよくある失敗と対策
マメジンでも毎年いろいろな失敗がありました。よくあるトラブルと、その原因・対策をまとめます。
| 症状 | 考えられる原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 芽が出ない・出そろわない | 鳥に食べられた/土が湿りすぎて種が腐った/地温が低い | ネットや不織布で覆う。水はけをよくする。暖かくなってからまく。予備の苗を用意して補植する |
| 葉ばかり茂って莢が少ない | 肥料(特に窒素)のやりすぎによる「つるボケ」 | 元肥は控えめにし、追肥は基本的に不要。前の作物の肥料が残っている畑では無肥料でもよい |
| 莢はあるのに中の豆が育たない | 開花期~莢がふくらむ時期の水不足/カメムシの被害 | 乾燥が続くときは水やり。防虫ネットや見回りでカメムシを防ぐ |
| 株が倒れる | 土寄せ不足/密植で徒長した | 土寄せを2回以上行う。株間をあける。必要に応じて摘心する |
| 収穫量が少ない | 雑草に負けて日当たりが悪くなった | 夏場の草むしりをこまめに行い、大豆に日光を当てる |
| 保存中にカビが生えた・虫が出た | 乾燥不足/虫食い豆が混ざっていた | 十分に乾かしてから保存。虫食い豆は取り除く |
大豆の育て方Q&A
Q. プランターでも大豆は育てられますか?
A. 育てられます。深さ20~30cm以上の容器を使い、株間をあけて2~3株程度にするとよいでしょう。草丈がコンパクトな枝豆向き品種が向いています。プランターは土が乾きやすいので、特に花が咲いてからの水切れに注意してください。
Q. スーパーで売っている大豆をまいても育ちますか?
A. 乾燥大豆は発芽することもありますが、食用として売られているものは発芽を前提にしておらず、うまく育つとは限りません。確実に育てたいなら、種苗店などで売っている「種用」の大豆や枝豆の種を使いましょう。自分で収穫した大豆は、翌年の種豆として使えます。
Q. 肥料はどのくらい必要ですか?
A. 大豆は根粒菌の力で窒素を取り込めるので、ほかの野菜よりも肥料は少なくて大丈夫です。むしろ与えすぎると「つるボケ」になります。土づくりの段階で石灰と堆肥、少量の元肥を入れる程度で十分です。
Q. 枝豆と大豆、両方とるにはどうすればいいですか?
A. 同じ畑の一部を枝豆として先に収穫し、残りをそのまま完熟まで育てて大豆として収穫します。マメジンでもこの方法で、枝豆と大豆の両方を楽しんでいます。
Q. 収穫した大豆は何に使えますか?
A. 味噌、豆腐、煮豆、きな粉、納豆など、いろいろな食品に加工できます。マメジンでは毎年、収穫した大豆で味噌づくりをしています。詳しくは味噌づくりのページをご覧ください。
大豆関連で豆腐や味噌も作りました
大豆というと、豆腐や味噌の原料ですね。
わたしたちも大豆を使って、豆腐や味噌を作ってみました。
豆腐づくり
●2000年2月5日(土)豆腐づくり

大豆から豆乳を作りにがりを入れ豆腐を作りました
味噌作り
●2000年2月19日(土)味噌づくり

大豆をつぶして糀とまぜ味噌を仕込みました
実はビールも作りました(笑)
●1999年9月3日(土)ビールづくり※番外編です(^^;

麦とも仲良くなるためビールも作りました
●写真で見る「大豆の育て方」はアルバムページをご覧ください。
その後のマメジンの大豆づくり
1999年に始まったマメジンの大豆づくりは、金沢市自由が丘の畑で20年以上続きました。その間、新潟の「肴豆」を枝豆として楽しんだり、苗の育ち具合を見て定植日を延ばしたりと、毎年が試行錯誤の連続でした。
2023年には自由が丘の畑とお別れすることになりましたが、現在も自宅の裏で「ひとりマメジン」として大豆(枝豆)づくりを続けています。畑が小さくなっても、種をまき、花を待ち、実りをいただく楽しさは変わりません。
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